初稿: 2025/11/3
2016年12月27日 (B2)
いまや成人となった18歳。いろいろと(意味深)解禁される年齢ですが、皆様は何をしましたか?そうですね18歳といえば「青春18きっぷ」ですよね。一時期「18歳じゃないと使えないんじゃないか?」と誤解していたこともありましたが、やはり18歳で使ってみたいものです。という訳で年の瀬の東京駅にやってきました。青春を賭した広島行のはじまり。

快速ムーンライトながら:東京(2310)~大垣(0550)

18きっぷといえば、我が青春の盟友「ムーンライトながら」です。前回(下記事参照)懲りたといいながら、月光に惹かれまた指定を取ってしまいました。
小田原までの乗車券*1を通していざ東京駅8番線へ。上野東京ラインが開業した今となっては、宇都宮・籠原・取手に大垣とそうそうたる行き先の列車が発着します。

今回の車両は先日惜しまれつつ引退した185系。前回乗車した国鉄然とした189系は引退してしまった一方、当時はまだ185系が現役バリバリで踊り子していた頃でした。

波動用も当然185系であり、国鉄の残り香を纏った臨時快速となっていました。今思うと、非常に贅沢な列車ですよね。10年前はこれが普通だったんですけども。伊豆行きの車両がはるばる東海道本線の果て(といっても途中ですが)まで走っていたなんて不思議なものです。

この国鉄フォントの方向幕もすっかり見なくなってしまいましたが、そんなこんなで外観の見学は終了して、いよいよ車内へ。もう年の瀬、外は寒いですしね。

無くなる無くなると言われつつも定番の季節臨時として長期休みの風物詩と化していた185系ムーンライトながら。車内も最終列車のようなイベント感はなく、「いつもの」列車として乗り込んでいるような客が大半でした。新幹線の無い時代の長距離列車にタイムスリップしたかのよう。なんとも疲れ切った空気が、くたびれた車内に漂います。快速列車なので枕カバーはありませんが、185系の座席に身体を預けておやすみなさい……。

……と言いたいところですが乗車したのはモハ*2。老兵が東海道本線を爆走する雄叫びが、車内に響き渡ります。音鉄的には嬉しいんでしょうけど、流石に一晩中これはちょっと…(苦笑)。恒例の燦々と輝く浜松駅もあって、ぐっすりと眠るという訳にはいきませんでした。前回乗った189系はここまでうるさくなかった気がするんですが……。まあでもこれも、良い思い出です。

””185系””を全身で浴びながら、夜の東海道を駆け抜けて朝5:50、終点大垣駅に到着です。なんか1分早くなった気もしますが誤差でしょう。
東海道本線:大垣(0620)~米原(0656)

まだ冬至から一週間ほど、当然日の出前の真っ暗な大垣駅で、関ヶ原を越えるための列車を待ちます。ちなみに一本前の5:53大垣発の列車に乗るために爆速で乗り換えるのが通称「大垣ダッシュ」。ようやりますわ(危ないのでやめましょう)。もうやる人はいないだろうけど。東京では見ない東海の車両を見ると、遠くに来たという実感がわきますね(国府津/熱海あたりで見られるけど)。
東海道本線新快速:米原~京都~姫路

米原からは18きっぱーの心強い戦友、新快速で京都線を駆け抜けます。

ムーンライトながらよりも新快速の方がよく眠れるのは定番。転換クロスは(長距離利用者にとっては)素晴らしいですね。

途中、京都でちょうど8時過ぎなので朝食をいただきました。まだまだ先は長いですからね、腹ごしらえは大事です。


そして姫路でも時間があるので、姫路城へ。有数の白い城から望む都会の街並みは素晴らしいものです。この「姫路駅」を通過駅とみるか乗換駅と見るかで、新幹線派か在来線派か分かりますね。

赤穂線:姫路(1305)~播州赤穂(1336)

西へ向かう大きな関所こと「相生越え」*3。今回はじゃない方ということで赤穂線回りを選択。姫路始発の赤穂線直通に乗って播州赤穂へ向かいます。播州赤穂までは新快速も乗り入れてそれなりの本数はあるんですけどね……。ちなみにこの列車、ちょうど相生駅(13:25着)で山陽本線岡山行(13:31発)に接続するんですが、まあいいでしょう。赤穂線乗ってみたかったし……。
赤穂線:播州赤穂(1337)~岡山(1502)

播州赤穂では驚異の1分乗り換えですが、流石に待ってくれます。という訳でこの岡山を感じさせる車両で岡山駅を目指します。西へ向かうメインルートは前述の山陽本線乗り換えですので、赤穂線は比較的空いていました。山中を抜ける山陽本線とは対照的に、海沿いを走る赤穂線は景色も綺麗で呉線のような趣でした。
山陽本線広島行:岡山(1509)~糸崎(1643)

ここからは再び山陽本線に戻って、広島県へ向かいます。コレを見ると岡山~広島~山口って感じがする、真っ黄色のヤツです。当時はまだ三原跨ぎの列車も残っており、これも和気発広島行(18:05着)という(今となっては)ロングラン列車だったのですが、じゃない方ということで糸崎駅で下車いたします。ところでこの三原/糸崎の関係って三島/沼津に似ているような…乗り換えが分かりづらいです。
呉線広行:糸崎(1658)~広(1844)

あの國鐵廣島に新車がやってきた!ということで期待の227系に乗車して呉線回りで広島を目指します。流石に大阪の225系と比べると見劣りするというか簡素化されている気がしますが、似た立ち位置のE131系に比べたらしっかりしてるんじゃないんですかね…?まあ似たようなもんか。
赤穂線と同じく海沿いを走る呉線。観光列車も走るくらいの風光明媚な車窓が楽しめるはずですが、前述の通り季節は真冬。日没を迎えると車外は真っ暗になってしまいました…。残念。
呉線徳山行:広(1847)~広島(1946)

広では3分乗り継ぎで次の広島方面行へ。どうせ同じ車体なんだから直通(増結)してくれればいいのに、乗り換えを強いられます。ふふ、ままならないね。
227系で暗闇を走るのは相変わらず。外が明るくなってくると広島市街で、ようやく目的地の広島駅に到着です。じゃない方は時間がかかりますね、岩徳線は無理そう。
帰路
帰りは「いつもの」ルートなので、簡単なコメントだけです。ムーンライトブーストかけられる往路と違い、一日で帰らないと行けない分あそびが少ないんですよね……。
山陽本線糸崎行:広島(0552)~三原(0710)

岩国初電(4:48発)の列車に乗って三原駅へ。別にここまで急ぐ必要は無かったのですが…。ちなみにこの列車の終点糸崎駅(7:13着)では始発の岡山行(7:14発~8:43着)に接続するんですが、そこから先の列車が無いので、三原で途中下車。三原で時間を潰すか岡山で待つかの違いです。
山陽本線相生行:三原(0745)~相生(1021)

という訳で三原で30分ほど時間を潰して次の列車へ。前述の通り、糸崎7:14発に乗ろうが7:26発に乗ろうが、結局相生にたどり着くにはこの列車(糸崎7:49発)に乗らざるを得ないというのが、相生越えの厳しさを物語っています。これでもまだ接続がマシな方なんですけどね。逆に広島から三原での接続が悪いという話もあり、広島~姫路の在来線経由での移動が想定されてないことが分かります。そりゃそうか。
赤穂線直通姫路行:相生(1025)~姫路(1044)

播州赤穂からやってきた列車に乗って、姫路駅へ。外も明るくなってきて一峠越えた感じがあります。ちなみに次の列車は網干始発だったので網干で降りれば良かった。
山陽・東海道本線新快速:姫路~大阪~米原

姫路からは新快速で大阪エリアを駆け抜けます。途中おなかが空いたので大阪で下車してお昼ご飯を食べました。

東海道本線:米原(1430)~大垣(1503)

ようやくJR西日本に別れを告げ、関ヶ原を越えていきます。ここも本数が少なくなるとはいえ、30分に1本くらいはありますからね。

東海道本線特別快速:大垣(1511)~豊橋(1639)

一山越えて後は平地を走るだけ、西日も射してきて疲れが出てくる頃ですが、最後の新快速(特別快速)に乗って名古屋を抜けて豊橋へ。現地の人は新快速と特別快速の区別がついているんでしょうか?
東海道本線:豊橋(1642)~浜松(1716)
それでは県境を越え、魔の静岡県に入っていきます。すっかり日は暮れ、車窓も楽しめなくなった頃、快速もクロスシートもない単調な区間へ突入していきます。ある意味18きっぷの醍醐味です。

東海道本線:浜松(1730)~静岡(1843)
ちなみに実は接続がかみ合っていて、浜松17:20発の熱海行(19:52着)という乗っていればいいだけの神列車があったんですが、この次の列車のために一旦静岡で降ります。なので乗り換えも急がず一本後の浜松17:30発の列車に。真っ暗闇の中、ひたすらに静岡県。特に記憶はありません。
ホームライナー沼津6号:静岡(1900)~沼津(1939)

静岡で降りたのはこの列車に乗るため。有名な乗り得列車ことホームライナーに乗車します。僅か320円で特急車両に乗れるのですから快適です。

惜しむらくはこの列車が土休日運休な点か。しかしまあ、静岡エリアは帰宅ラッシュの向きがどの方向なのかよく分かりません。

というわけで、比較的線形の良い東海道本線を、乗り心地の良い特急車両で駆け抜けていきます。今でこそ313系8000番台がありますが、当時快適に静岡県内を移動するにはこれしかありませんでしたから。優雅な車内で静岡で買っておいたお弁当をいただきます。

東海道本線:沼津(1953)~熱海(2014)

ホームライナー沼津の停車駅は僅かに清水・富士・沼津のみ。先行の普通列車も追い抜き沼津に到着です。というわけで沼津からは浜松17:30発の普通熱海行に乗車。じゃあさっきのに乗ったままで良かったじゃないか!という話もあります。
東海道本線籠原行:熱海(2017)~東京(2159)
熱海まで来ればもうJR東日本。いつもの上野東京ラインに乗って東京までラストスパートです。グリーン車に課金して眠りにつきましたとさ。
おわりに

10年という時はあっという間のようで大きく、この間に185系は引退しムーンライトは消滅し青春18きっぷは使いづらいものへと改悪されてしまいました。きっと改悪のせいなのに「利用者低迷のため」といずれ18きっぷも廃止されることでしょう。まあこれも時代の変化というもので(コロナのせいもあるかもですが)、リニアで40分の距離を何時間もかけて夜行快速で移動するのは狂った道楽以外の何者でもありませんからね。
形あるものもないものも、移ろいゆくもの。今しかできない移動手段を楽しむべきだな、と感じた次第なのでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。