初稿: 2024/09/01
近頃、東海道新幹線が不通になる機会が多く、東京~大阪の代替ルートとしての注目度が俄に高まる「北陸新幹線」。「長野新幹線」と呼ばれていたのも今は昔、2015年3月14日のダイヤ改正で長野~金沢間が延伸開業し本来の名称である「北陸新幹線」と正式に案内されるようになりました。長いこと長野新幹線のイメージが強かったのでビックリですね。気づいたら敦賀まで伸びてしまいましたが。果たして大阪まで辿り着けるのでしょうか……。
そんな開業から既に3年(当時)経った北陸新幹線に乗って、金沢まで友人と旅行した記録です。
2018年3月22日 (B2)
かがやき507号:大宮(0946)~金沢(1154)

という訳で、北の玄関口・大宮駅から。東京より大宮の方が特急料金安いからね。金沢と言えば、上越新幹線からの越後湯沢で特急*1に乗り換えないといけないイメージでしたが、ずいぶんと心理的距離が縮まりました。やはり直通は偉大です。

今回は最上位種別の「かがやき」を利用します。「かがやき」が「のぞみ」的存在の主要駅のみ停車型で、名前をパクられた「はくたか」は「(山陽)ひかり」的な長野以西でこまめに停車するタイプの列車です。で「つるぎ」は「こだま」的列車……だったら分かりやすかったんですけどねぇ…。敦賀延伸以降は「あさま」や「やまびこ」「かもめ」的な性格を帯びるカオスな種別*2になってしまいました。まあ、北陸区間では列車の追い抜きがないだけマシか。そんな「かがやき」で使われるE7系は堂々12両での入線です。「あさま」時代のE2系8両から大きな進歩です。そのE7系に乗るのも今回がお初。E2系の正統進化って感じの見た目で良いですね。塗装も上品。一方車内はE5系の進化させたもので、全席コンセント完備です。しかし上越新幹線にまでコイツが増殖するとは当時は思いもしませんでした。上越新幹線では50/60 Hz両対応の装備は完全に不要になるのに…。それでも車両を統一する整備・運用上のメリットが上回るのか、現代技術では両周波数対応の装備は大したコストにならないのか。

初めてと言うことでワクワクしながら乗った北陸新幹線ですが、基本的には山の中を突っ走りトンネルだらけなので車窓はそこまで面白くはありません。どころか携帯の電波が入らないことも……。それでも所々覗く白く積もった雪が、北へ向かう実感をもたらします。

JR西日本管内に入って富山県に入ると山の景色から一転、僅かな区間ですが日本海が広がります。北陸本線ほどガッツリ日本海は見えませんが、この海を見るといよいよ北陸に来たという実感が湧きますね。長野新幹線時代の終点長野駅を出ると、次はいきなり富山駅。開業するにはかなりの時間を要した区間ですが、「かがやき」だとあっという間なのは流石最速達種別です。

大宮駅から僅か2時間。あっという間に金沢駅です。北陸が近くなりました。とはいえ金沢~大阪は特急で3時間弱かかるので、東京~大阪のメインルートとして使うのは厳しいですけど。終着駅で混み合う乗降口から金沢駅のホームに降り立つと、雨が降っているのもありますが心なしか東京より気温が低く感じます。
石川県立歴史博物館

まずは昼食。金沢らしいものを…ということで友人がtwitterで【ゆる募】(死語)して見つけてくれた「ハントンライス」を頂きます。初めて聞いた食べ物ですが、流石は金沢カレーの金沢。ライスメニューの上に揚げ物を乗せてきますが、これが美味しい。金沢カレーのオムライス版…とでも言うべきなんでしょうか、意味不明ですが。ボリューミーですがペロリと食べられました。ご馳走様です。

お腹を満たしたところで、石川県立歴史博物館へ。最近、こういう地元の歴史博物館に行くのにハマっています。地方の歴史を学べた気になるし、たまに教科書で見るような人物の思いがけぬ足跡に出会うこともありますし。


2018年3月23日
金沢城

翌日も金沢観光。まずは金沢城です。時折青空を見せていますが、基本的には雨模様。でもグレーがかった曇り空でも、白い城ははっきりと映えます。

のんびり歩いて良い頃合いになったので、昼食を。お昼は金沢カレーです。色映えを気にせず好きなモノを全部乗せました!といったボリューミーな料理。美味しくないはずがないですね。

兼六園

金沢と言えばもちろん、日本三名園の一つ兼六園です。雨がしとしとと降っていますが、そんな静けさも日本庭園にとってはアクセント。ギラギラと晴れているより、よっぽど雰囲気が出ると個人的には思います。



まだまだ肌寒いですが、園内には紅白様々な梅が咲き始め、彩度の低い冬の世界に色を添えていきます。春の訪れを感じながら、散歩するには良い空間でした。

ひがし茶屋街

兼六園から少し移動して「ひがし茶屋街」へ。昔ながらの街並みが残るエリアで、小京都と呼ばれるのもむべなるかな。まあ京都呼ばわりは怒るらしいけど。そんな一角の不室屋でおやつに田楽麩を頂きます。正直、麩なんてお吸い物の具程度にしか思ってませんでしたが、加賀麩は全然違いますね……!しっかりと味もあり、メインを張れる食べ物です。麩の概念が変わりました。

かがやき512号:金沢(1647)~東京(1920)

楽しかった時間はあっという間、そろそろ帰りの新幹線の時間が近づいてきたので、金沢駅へ。まだJR西日本の在来線ホームを散策します。

やがて特急ホームには「しらさぎ」名古屋行が入線。これに乗れば名古屋まで行けるからって、名古屋回りで東京へ……なんて無駄に遠回りな帰り方する訳がないですよね。うん。当然まともなら北陸新幹線で一本です。
しかしながら名古屋に用のある友人にとってはベストな列車。ここでお別れ、彼は「しらさぎ」で北陸本線を上り、名古屋を目指します。一本で名古屋まで行けるのは便利でしたね。

友人を見送ったところで、新幹線ホームへ。ターミナル駅たる金沢には折り返しを待つE7系が並びます。まあ、物珍しかったE7系も、こうもひたすら横並びされると有り難みが薄れますね。E5系にお腹いっぱいになる新青森と似たような光景。
帰りも「かがやき」に乗り込み、金沢駅で買ったワンカップのご当地日本酒を堪能していると、あっという間に東京に到着です。ずいぶんと金沢は近くなりました。ちなみに先に出た友人はまだ名古屋に着いてなかったそうです。新幹線って速いね……。
おわりに

北陸新幹線(部分)開業で一躍、定番観光地となった金沢。越後湯沢乗り継ぎ時代を思うと、ずいぶんと心理的距離が縮まったものです。これぞ新幹線効果。そんな金沢は程よい大きさで、食べて良し呑んで良し歩いて良しの素晴らしい街でした。
年初の地震によりダメージを受けた北陸ですが、北陸DCが開催されえきねっとで「かがやき」が50%引きになるそうなので、応援も兼ねて皆様北陸旅行されては如何でしょうか。天気が悪くても最低限味覚は楽しめるのは大きいですね。
短いですが、最後までお読み頂きありがとうございました。