初稿: 2026/03/08
あけましておめでとうございます。本当は昨年のうちに書き始めていたんですが、2025年に1月にも間に合いませんでした。まあどうせ過去の話だから関係ないか…。
2024年6月22日 (D3)
のぞみ253号:東京(1900)~新大阪(2130)

水というより祝日のない水無月、そんな日々に耐えかねて急ぎで土曜の東京駅にやってきました。発車案内に3色並んでて綺麗ですね。

手にした指定券はわざわざ選んだ「のぞみ253号」。以前も触れましたが、EX予約の「グリーンプログラム」のポイントが期限ギリギリだったのでグリーン車です。これがあるから、EX予約は別に割引運賃でなくてもお得感というか、リピートしよう!って気持ちになったんですが……。まあそんなのなくても満員御礼ってことですね、流石JR東海様。
残りのポイントの使い道はこちらです

せっかくのグリーン車という訳で、最新のN700Sでの運転列車を選びました(まだ個室はついてませんが)。金ピカに輝くSupremeの文字の前で、わくわくと車内清掃が終わるのを待ちます。くたびれたビジネスマンと、旅行に沸き立つ行楽客とが入り交じる不思議な空間。

清掃も終わり、いざ車内へ。流石は最新のN700S、グリーン座席もどっしりとした重厚感というよりは最新のスタイリッシュさを感じます。少しでもビジネスマンがくつろげるように、東北新幹線とは違った高機能な座席が、東海のドル箱路線への気合いを感じさせます。夏なのに、無意味にシートヒーターをつけてしまう貧乏人。

そして「のぞみ」(および「ひかり」)のグリーン車といえばこれ。普通車からは駆逐された「車内販売」が、ここ東海道新幹線のグリーン車ではモバイルオーダー方式でひっそりと生きながらえています。というわけで早速シンカンセンスゴイカタイアイスとコーヒーをスマホで注文。座席番号を打ち込むとアテンダントさんが届けてくれる某マック方式です。販売員が通りがかるのを待つのではなく自分の好きなタイミングで注文できるので、グリーン車に限って言えば便利になったと言えます。そうこうしているうちに、アイスが配達。これこれこのカチカチさがたまりません。

快適なグリーン車内なら2時間半もあっという間。名残惜しさも感じつつ終点新大阪駅で下車します。このように、東海道新幹線のぞみを使うのが東京~大阪の普通のルートですよね。

2024年6月23日
さて東京~大阪の他のルートは?数十年後ならリニア中央新幹線が出来ている予定ですが、今はぜんぜんその見込みもありません。名古屋すらいつになることやら。というわけで在来線で行ってみましょうの回です。本当の目的は、冒頭のグリーンプログラムの供養です。
ひのとり9列車:大阪難波(0900)~近鉄名古屋(1106)

というわけで、大阪難波駅です。大阪/梅田とは異なりJRと私鉄で駅名こそ一緒ですが、どことなくJRの方は疎外感があります。というか、JR難波が貧弱……。近鉄/阪神難波駅はというと、地下街の中に現れます。以前も書きましたが、クソデカ私鉄のターミナル(直通)駅としてはこれまた貧弱な2面3線で田園都市線渋谷駅感のある混雑駅です。こんなところで特急の始発を出すんですから驚きですよね。地下鉄みたいな駅に堂々輝く「名古屋」の行き先が不思議です。
以前のお話:

地下ホームで先発の名阪乙特急を見送って、以前と同じく名阪甲特急・ひのとりの9列車に乗車します。別にいくら甲特急の方が停車駅が少ないからといって、先発の乙特急を抜ける訳ではありませんが、でもやっぱりひのとりに乗りたいじゃん…?


薄暗い地下ホームで待つこと数十分。待ちに待った赤く輝く豪華な車体が入線です。朝早くだからか、微妙に行きづらい大阪難波駅だからか、待っている乗客はそんなに多くはありませんでした。

さて、「ひのとり」は全席グリーン席並の設備を有するハイグレード車両であり、元々追加料金(アーバンライナー+200円)がかかるのですが、さらに追加料金(700円)を課金して「プレミアムシート」に乗車。シートヒーター・電動リクライニング等を備えたグランクラス並の椅子に座れます。+700円ならコスパいい気がしますが、そもそもレギュラーシートでも充分グレードが高いという…。そして何より特筆すべきはこの前面展望。最前席を取れれば、ハイデッカー車体からのパノラマビューを存分に味わうことが出来ます。今回はこの最前列席を予約できたので、これは乗るしかありません。


そして「ひのとり」なら忘れてはならないのがこの車内の自動販売機。まあ最近コンビニとかにもあるコーヒーマシンですが、ひのとりデザインの紙コップに注がれ車内で飲むコーヒーは格別です。新幹線も、車販はともかく自動販売機くらい復活させて欲しいと思うのですが。

鶴橋を発ちそれなりに車内が混み合ってくると、奈良の山々を抜けかの有名なデルタ線へ。新幹線と異なる在来線らしい車窓が、名古屋までの2時間の旅を楽しませます。

豪華な座席であっという間に終点名古屋駅に到着です。近鉄が宣伝するように*1確かに、2時間というのは旅行としてはちょうど良い時間なのかもしれません。新幹線だと速すぎて、座ったらすぐ着いちゃいますからね。それが便利なんですけども。
特急しなの11号:名古屋(1200)~長野(1500)

名古屋駅といえばこれ、改札内の立ち食いきしめんです。なんか毎回食べている気がしますね。でも改札外ほど混んでないのに飾らない味で美味しくてgood。

お次はこの383系「特急しなの」で中央本線を駆け抜けます。振り子式車両らしい、裾を絞ったシュッとしたフォルムが美しいですね。そろそろ置き換え用の385系の量産先行車がお目見えしたとかで話題の車両です。次世代の385系も振り子式が継続されるようで何より。

さてこの383系、非貫通顔の先頭車両もありまして、そちらはパノラマグリーン車となっています。初代振り子式の381系を順当に進化させたという感じですね。このパノラマ席も次世代385系に残るらしく、順当に遺伝子が受け継がれている感じがします。
もう廃止になった381系の話:

というわけでお高いですが、このパノラマグリーンが取れたので奮発しました。ちなみに先頭グリーン車でも貫通顔の車両のこともあり、その場合はパノラマではないので悲しいことになります。まあ予約時の座席表とかで判断できるらしいので、事前に確認しましょう。あと例のごとくe5489で押さえましたが、JR東海区間を含む予約はJR東日本の券売機で発券できないのでご注意。名古屋発ならいいけど、逆向きはどうするんだろう。


グリーン券を手に先頭車両への扉をくぐります。正直普通席のグレードも充分で、相対的にコスパ悪いと言われる383系グリーン車ですが、最前列なら話は別です。

名古屋の大都会から、姨捨を筆頭とした秘境まで、移りゆく沿線の表情を前面展望で満喫できるのが醍醐味。むしろ窓から遠くなる分シートピッチが不要だったり。でも中央本線を奥深くに進み山岳地帯に入ると雨がちな天気になって、迫力満点のパノラマ大雨しか見えませんでしたが。


中央西線*2を走りきり、中央東線*3との合流駅塩尻駅に着くと、懐かしのE257系がお出迎え。本当に中央本線も東西繋がってるんだなと実感します。ここからはJR東日本の乗務員に交代し、長野駅を目指して篠ノ井線を北上していきます。本当は、ここで特急あずさに乗り換えて東京を目指すべきだったんですが、昔あずさは乗ったことあったし、しなのを乗り通したかったので許して……。


ぱっとしない天気の中、スイッチバック駅やら篠ノ井線の名所を走り抜けます。夜景で有名な姨捨から見下ろす街並みは壮大で、確かに夜は綺麗なんだろうなと感じさせます。盆地の景色もいいですよね、ジオラマみたいで。


そんなこんなで篠ノ井駅から信越本線に入り、終点長野駅に到着。この区間をしなの鉄道に渡さなかったJR東日本はズルいですね~。意外と松本~長野って遠いんだなと感じました。JR東日本の気動車の隣に東海の特急電車が並ぶ、なんとも不思議な光景です。
あざま624号:長野(1542)~大宮(1655)


せっかく長野に来たので、駅ナカのお土産売り場の角打ちで、地酒飲み比べセットを注文。おつまみもついてきて良い感じです。とはいえ、そんな長居もできないので、味わったらすぐさま新幹線へ。


乗るのは死語となった長野新幹線「あさま」号。「つるぎ」と対を成す長野~東京の東日本区間のみの区間便です。なのに車両はW7系。北陸に行かないのに流れる「北陸ロマン」のチャイムが、なんとも言えない味わいを醸し出します。これは次の上野行き「かがやき」の方がレアだったのでは??という気もしないでもない。
流石は新幹線。停車タイプのあさま*4でもあっという間に東京に到着。文明の利器を感じさせる旅でした。
おわりに

東京~大阪、東海道新幹線で2時間半の往路を8時間かけて帰ってきた話でした。後悔はしてません。天気は残念でしたが……。でもこれリニア中央新幹線ができれば70分になるんですよね、凄い。できればですが。東京(名古屋)大阪の大都市間は、意外といろいろなルートがあるものです。皆様も時間があるときには他のルートも試してみるのも如何でしょうか。