初稿: 2024/1/3
2017年8月19日 (2日目)
「若者限定四国フリーきっぷ」で行く、若者*1の四国一人旅、2日目の続きからです。前回の記事では「あしずり6号」に乗って高知駅まで来たところで力尽きて終わっていました。
前回の記事
はりまや橋
高知駅から高知県内唯一の電車とさでんに乗って、はりまや橋電停へ。写真の通り、南北方向と東西方向の路線が交差・分岐する交通の要衝です。本当はとさでんを乗り潰したかったんですけど、予想以上に東西方向が長すぎるので今回は見送ります。路面電車ってよりインターアーバン的な感じですよ。単線区間とか乗りたかったですけどね…。
高知城も登っておこうかな、と近くまで行ってみたんですが、思ったより時間ないし人が多いし暑いしで、眺めるにとどめて撤退。ゴメンナサイ……。
しまんと6号:高知(1713)~多度津(1856)
高知をふらふらして、いそいそと次に乗るのは、今は亡き中村始発の南風24号…に連結するしまんと6号です。高知駅から高松行*2が増結されるのですが、高松行がホームで待ってるのかと思いきや先に入線したのは中村から来た南風24号。
やってきた南風はアンパンマンラッピングで、それなりに混雑していました。一方の増結される「しまんと」側は予想通り空いており、無事最前列を確保です。2000系の貫通型先頭車でしたが。
しまんとは南風を引き連れて、土讃線の旅路をスタートです。アンパンマン列車として運転されるため、車内放送はアンパンマンで度肝を抜かれました。子連れで乗る分には楽しいですが、通勤・通学・ビジネスで利用する人はどういう気持ちなんでしょうね…と思いを馳せてしまいます。
2000系はエンジンを豪快に響かせて、四国の真ん中を突っ切ります。流石は空気ばね式2600系泣かせ*3の土讃線。2000系は活き活きと、振り子式車体を右に左に傾かせて駆け抜けます。全線単線・曲線主体な土讃線を、最高120 km/hで駆け抜ける2000系。このディーゼル音が、振り子式車体が、たまりませんね。
大歩危・小歩危など難所を抜けつつ、車内も静寂が侵食してきてうつらうつらとしてくると、予讃線との交点・多度津駅に到着。このまま高松に行ってしまえばラクになれますが、ここで下車です。
南風21号:多度津(1859)~阿波池田(1935)
ひとまず土讃線を乗り通したので、来た道を引き返すべく南風21号に乗車。このあたりから、カメラの電池も私の電池もなくなってきたので、書くことがなくなっていきます。車両の写真すら撮ってませんが、多分同じ2000系だったのでしょう。
夏といえど、流石に19時にもなると辺りは暗闇に包まれて。阿波池田駅に着く頃には真っ暗です。ただでさえ周りに何もないのに。他に降りる人も居ませんが、四国の真ん中の分岐駅、阿波池田で下車です。夜中のパーキングエリアみたいな雰囲気ですね。
剣山12号:阿波池田(1950)~徳島(2104)
駅の周りも暗すぎたので、そそくさと駅中に戻って、今や少数派となりつつある漢字表記の特急「剣山」に乗り込みます。くたびれた車両といえども、暗闇に灯る特急車両が、安心感を与えます。黄ばんだ座席裏のテーブルもどこか懐かしく、実家のようにホッと一息つかせてくれます。
徳島線特急「剣山」は、国鉄の忘れ形見キハ185系で終点徳島駅まで駆け抜けます。路線名に県の名前が付いているから県を代表する路線かと思いきや、そんなことはなく、徳島県の中心(物理)を通るとはいえ大半が山奥の暗く静かな路線です。遅い時間もあってか、車窓は真っ暗。車内に目を向けても、殆ど乗客は居ません。そう、東京に居ると感覚が狂いますが、田舎の20時ってもう十分遅い時間なんですよね。
一時間強、暗闇の中を走り続けて、終点徳島駅に到着です。駅ビルだけは立派ですけど、すぐ裏に回ると真っ暗なのはご愛敬。徳島の21時だともうロクにお店も開いてないので、さっさと本日の宿「ホテル アストリア」にチェックイン。
近くのお店で名物「徳島ラーメン」を頂いて、二日目は終了です。色は濃いですが、食べやすかったです。
それでは最終話に続きます。最後までお読みいただき、ありがとうございました。