ぼくとー旅行記

どんなに些細な距離であっても、非日常がそこにあるならそれは旅行である。

ラビューちちぶ

初稿: 2023/11/26

2023年10月29日 (D2)

 西武の株主優待券の期限がそろそろ切れるので、せっかくなので端っこまで行ってきました。

特急ちちぶ32号
西武池袋線急行:池袋(1120)~飯能(1211);西武秩父線各停:飯能(1215)~西武秩父(1300)

 行きは普通の列車で。飯能までは40050系でした。

 所沢まであっという間。複々線を飛ばすのは爽快ですが、練馬を通過するのは少し不安になります。地下鉄直通の快速急行は止まりますからね(乗り換えの都合上)。

 飯能駅では皆さんご存じスイッチバックなため、基本的に運行系統は分断されており、書類上は吾野までは西武池袋線ですが、飯能以北は秩父線と一体となっています。そのため飯能での乗り換えが必須ですが、対面乗換かつ接続も考慮されており、非常にストレスフリーでした。ただ編成長が大幅に異なる(10両→4両)ので、乗る位置には注意が必要です。

 4000系のクロスシート(ボックスシート)が旅情を誘い、モーターの唸る音が山登りを感じさせます。トンネル内は爆音で何も聞こえねぇ!

謎の達成感

 池袋から一時間半、西武の果て西武秩父駅に到着です。意外と時間はかかりませんが、ガラリとか変わる雰囲気が、遠くまで来た気分にさせます。心なしか空気が冷たく、おいしくなった気がしますね。

西武秩父線秩父鉄道(三峰口行)・御花畑西武秩父

 駅の跨線橋から覗いてましたが、たかだか単線の路線でごちゃごちゃした配線になっているのは興奮しますよね。4方向の分岐が一点に集まってるなんて。

 西武秩父駅は、駅に温泉がありフードコートがあり、駅に行くだけでも楽しめるのですが、今回は秩父駅の方まで散歩してみました。秋…と呼ぶには早すぎましたが、暑くもなく寒くもなく、歩くにはちょうど良い季候でしたね。

山から降りる秋の気配
特急ちちぶ32号:西武秩父(1424)~池袋(1543)

001系ラビュー

 帰りは特急に課金します。空いてるだろと侮って、発車15分前に特急券を買いに行ったら残席僅か。しかも券売機が一台しかなく、前の客が悩みながら複数枚発券していたのでドキドキです。まあきっぷが欲しいとか変態要求がなければ、チケットレスでネットで買えってことなのでしょう。何とかギリギリ窓側は確保できましたが、車内では車掌が満席のアナウンスをしていました。

 時間はありませんが、ホームへ急いで写真をパシャリ。奥には走るレストラン「52席の至福」が止まっていました。是非一回乗ってみたいものですね。

ワイドビューちちぶ

 ラビューといえば丸い顔シルバーの車体・そしてこの丸見えな窓です。初めて見たときはカイコの幼虫を想起しました。大きな窓で秩父線内の絶景を堪能できるのですが、外からも丸見えなのでなんだか落ち着きません。朝の通勤特急で使うには、中々攻めてると思うのですが……。それにしてもニューレッドアローからだいぶ垢抜けましたね。

ロゴもオサレ

 時間もそんなにないので指定号車に乗り込みます。包み込むような座席にLEDを駆使した照明と、これまた通勤特急には似つかわしくない豪華な内装。池袋の西武百貨店を彷彿とさせます。行きは爆音だったトンネルもとても静か!大きな窓に広がる山の景色も楽しく……なはずですが、快適すぎて眠気が……。

 気がつくと飯能に停車。前述の通り方向転換が入りますが、秩父~飯能はデフォルトで逆向きに座席がセットされているので、特に椅子の回転はさせません。意外と飯能・秩父からも客が乗り込み、私の隣も含め満席となりました。大盛況ですね。

 そして池袋では専用ホームに停車。秩父から一時間強、気分転換にはぴったりな小旅行です。未だ快適な001系の非日常感と併せて、皆様も是非行かれてはいかがでしょうか。

 駆け足になりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。