ぼくとー旅行記

どんなに些細な距離であっても、非日常がそこにあるならそれは旅行である。

沼津の踊り子

初稿: 2023/12/10

 大学の友人2人と沼津へ泊まりで旅行に行った話。私にも、一緒に旅してくれる友達が居たのですね、有難い。

 もうみんな就職していて関西に住んでいる友人も。なので今回は三島駅集合です。とすれば……。

特急が行き交うのは流石の東京駅

2023年1月14日 (D1)

踊り子3号:東京(0900)~三島(1038)

踊り子(中古)

 そうですね、三島といえば特急踊り子修善寺行ですね。

 というわけで今回は、最近リニューアルされて賛否両論なE257系踊り子に乗車します。チョロいので、塗装が青基調になっていればかいじ時代から雰囲気が変わったような気がしちゃいます。前面のLEDで頑張ってヘッドマークを再現しようとしているのが好感が持てますね。そういえば、漢字表記のJR特急もだいぶ数を減らしてきました…。

乗客は通り抜け不可の貫通路

 今回の列車は付属編成も連結した堂々14両で東海道を駆け抜けます。中央特急(2000番台)と房総特急(2500番台)が連結して走るとは、車両形式の妙というかこれぞJRという感じですね。わざわざ幌も通した意味深な貫通路がありますが、乗客は通行不可*1なので乗る号車にはご注意下さい。まあ185系時代も通り抜けできなかったし……。

海をイメージしたらしい青を基調とした車内

 それでは早速指定した号車に乗り込むと、これまた青を基調とした内装がお出迎え。これまたかいじ/さざなみ時代とだいぶ印象が異なりますね。通勤特急「湘南」でも使う(というかそっちが本業)ので、海をイメージした観光列車感も仄かに醸しつつ落ち着いたシンプルなデザインです。悪く言えば無機質な感じで、時期柄もあるかもしれませんが、「つがる」のようなどことなく寂しい空気が漂います。まあ、別途サフィールもあるしね。明るい昂揚感を味わいたければそちらへ、ということなのでしょう。

ちゃんと海側、窓枠に被らない席を選びました

 今回はえきねっとのチケットレス特急券を利用しました。発券する手間がないので便利ですが、記念に切符を集める人間としては味気ないですね。熱海までなら割引の設定もあったのですが、東海区間に跨がるからか、全然安くはなりませんでした。マルスの設定なのでしょう、「踊り子(修善寺編成)」という列車名入りの特急券を発券すれば良かったと今になって後悔。

生憎の曇天

 東海道線といえば根府川付近の海…なのですが、今回は天気に恵まれず。せっかく海側の席を取ったんですがね。窓の外の暗さとは対照的に、リニューアルしたからか最新の車内照明が燦々と車内を照らします。ちらほらと、旅行客も楽しげに明るく会話を弾ませていました。コロナ禍も抜けきらず、どこかぎこちなさもありましたが…。

踊り子3号×2

 列車は東海道本線を快走し、大船で普通を抜かすなど特急列車としての意地を見せつけて熱海駅に到着。ここで編成の分割を行い、前より9両の下田行*2を見送ります。

みんな大好き解結作業

 修善寺編成は後からの発車なので、分割作業を最後まで見学です。毎日行われている、そこまで珍しくもない光景とは分かりつつも、どうしても見てしまいます。

 ほどなくして修善寺行も熱海駅を発車。JR東海管内へE257系が進入していきます。そしてトンネルを抜けるとあっという間に三島駅に到着。新幹線の駅間にしては短くないですか…?今回は三島で下車し、伊豆箱根鉄道に直通していく踊り子を見送ります。貫通顔は、また表情が異なりますね。

三島駅名物・電車を擦って削れた()ホーム
東海道本線:三島(1046)~新蒲原(1118)

 集合場所の三島には着いたのですが、せっかく静岡県まで来たので用を済ませるため、集合時間までの間急いで新蒲原へ。用というのは北陸観光フリーきっぷの購入です。このきっぷを使った際の記事は以下。

bokutou-travel.hateblo.jp

 気になる車両は東海御用達211系…の後ろに連結されていた313系8000番台。元々セントラルライナーで使われていただけあって、上質な転換クロスに加えて半デッキ風な仕切りがあるなど、豪華な内装です。静岡県といえば18きっぷロングシート地獄として有名でしたが、快適になったものだなあ。

静岡も、旅情を感じられるようになりました

 ちなみにこの列車は熱海始発で、熱海駅の時点でこの車両が見えていたのですが、東海区間で踊り子に乗りたくて三島から乗車しました。だって仕方ないじゃん、熱海以西に乗りたかったんだもの。座席が埋まるかヒヤヒヤでしたが、無事座れて良かったです。先頭の211系とは快適度が段違いですね。天気が良ければ、富士山が綺麗に見えたんでしょうが……。

313系を見送る
東海道本線:新蒲原(1141)~沼津(1209/1212)~三島(1217)

もう二度と降りないかもしれない駅

 改札を出て「きっぷうりば」へ。東海では「みどりの窓口」は禁句らしい……。駅員さんが慣れた手つきで「北陸観光フリーきっぷ」を発券してくれ、ついでに往復の指定券も取ってもらいました。この時点では空いてましたが、いざ当日は満席になっているとは……。早め早めの手配が大事ですね。

昔懐かし211

 静岡らしく、ロングシートに揺られて三島駅へ。一昔前までは、東北・高崎・東海道線に211系は大繁殖していた記憶があるのですが、今やすっかり見かけなくなった*3ので、こうして見ると短編成とはいえ懐かしいものです。私の中での東海道線といえば湘南色113系ですが。

 全列車三島/熱海まで行くものだと思っていたら、沼津止まりもあるのですね。まあすぐ沼津始発三島行と接続してくれましたが、なら三島まで運転してくれれば良いのに……。御殿場線との兼ね合いもあるんですかね?この近辺の運転系統は複雑です。

三嶋大社

 三島駅で友人と合流して、軽く観光、三嶋大社へ。友人は東京からこだまで三島に来てました。これが普通の行き方か……!

三嶋大社には何故か鹿が居ました

 まだ初詣シーズンだからか、天候が微妙なのにも関わらず境内には結構人が居ました。

 参拝を済ませると、近くのお店で鰻丼を頂きます。この辺でも名物らしいですね。美味。

うなぎはうまい
沼津

KKR沼津はまゆう

 沼津に移動してバスに揺られて、本日の宿に到着です。友人3人でこちらの沼津はまゆうに宿泊します。

静岡は飯が旨い

 温泉あり、二食付で日頃の疲れが癒やされます。海の近くだからご飯も美味しいし、最高です。温泉上がりのビールが沁みわたる……!

※画像右端に富士山のはず

 夏は海水浴客向けの宿なのか、裏口からそのまま浜辺に出ることができます。本来なら駿河湾と大きな富士を一望できると思われるのですが、やはり生憎の雲模様……。

 食後も温泉に入り、部屋でも日本酒を味わって、一日が終了です。

2023年1月15日

沼津港深海水族館

これは沼津港で見たトンビ

 沼津といえば、この「深海水族館」です。……が、とても混雑しており写真は撮れませんでした。それだけ人気の施設ということですね。実際、他では見られないようなレアな生物が展示してあり、中々面白かったです。館内は暗いですが、是非行ってみて下さい。

伊豆といったら生しらす

 その後は漁港近くの店で昼食。伊豆半島に行ったら、この生しらすを食べたくなってしまいます。

沼津はラブライブ一色
東海道本線:沼津~熱海~東京

ふつうの313系

 帰りは友人と共に、普通列車で東京へ帰ります。それなりにちょうど良い時間の修善寺踊り子もありましたが、急いでないので普通です。東京から直通の普通列車が出ている範囲なら、普通列車で行きますよね??

 熱海でE231系に乗り換え、「東海道線」を東京へ向け快走します。見慣れたE231系を見ると、もう東京圏だな、と感じてしまいますね。これが宇都宮まで直通するのですから驚きです。

熱海からはグリーン車で。結構乗客がいました

おわりに

 沼津はラブライブとの共生を選んだ模様で、街の至る所にキャラが存在していました。オタクとしてはこんなに嬉しい街はないでしょう。これからの時代の街おこしはこういうものか、と感心していました。

 友人との旅行なので、鉄分は少なめですが、その分SAN値を回復できた旅行な気がします。一人でやる限界旅もいいですが、たまにはちゃんと観光して、羽を伸ばす旅もいいものです。

 最後までお読み頂きありがとうございました。

*1:車掌が1人で回る用との噂

*2:伊東線伊豆急行線へ直通

*3:両毛線に行けば会えますが…